どうせなら大阪人をビックリさせよ…獅子殿を巨大化「難波八阪神社」

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2018/03/02

大阪ミナミと言えば繁華街のイメージが色濃く残りますが、関西を代表するパワースポットの存在をご存知でしょうか。それは難波八阪神社の巨大な獅子。ここに詣でると勝負運がUPすると言われ、受験やスポーツ、試験など勝負事に勝ちたい方は注目です。

ななななんだコレは! 鳥居の奥に大迫力の獅子の姿

大阪ミナミの中心「なんば駅」から、多くの人で賑わう道頓堀方面とは反対の南西へ6分ほど歩くと、嘘のように静かになり、街中であるにも関わらず神聖な空気が漂い始める。そして大通から路地に入ると、木々の茂る一帯に鳥居が見えて来る。

鳥居を通って境内に足を進めようとすると、正面に巨大な獅子が顔を出し、思わず「なっなんだコレは?」と立ちすくむ。ここは知る人ぞ知る関西のパワースポット「難波八阪神社」。ここに詣でると勝負運が付くと、受験生だけでなくスポーツ選手の間でも有名です。

難波八阪神社と獅子殿について

このインパクトにばかり注目しがちですが、その歴史は古い。

正確な創建年代は不詳ですが、社伝によると仁徳天皇の御代に難波郷に悪病が流行し、それを治めるために牛頭天王(ごずてんのう)を祀ったのが始まりと言われています。

牛頭天王とは日本の神仏習合の神と言われ、諸説様々ですが素盞嗚尊と習合し、薬師如来の化身、除疫神として信仰されています。ちなみに、平安末期には疫病神を鎮め退散させるために花笠や山鉾を出し、牛頭天王に病魔退散を祈願して市内を練り歩くようになったのが祇園祭の起源であるのは有名ですね。

この難波八阪神社の経緯を少し見てみると、この神社が創建された頃、この一帯は「難波下宮」と称され難波一帯の産土神でした。そして後三条天皇の延久年間(1069~1074年)には牛頭天王の古社として、また後陽成天皇の寛文元年(1661年)には第八宮・重雅親王直筆の縁起書を賜っています。

その後、明治維新後の神仏分離によって寺は廃絶し郷社となるが、戦災後に氏子崇敬者が神社復興の為に奉賛会を結成し、昭和23年に仮社殿が造営されます。そして昭和49年、「どうせなら大阪人がビックリするようなものにしよう」と、古くからこの地では獅子舞が盛んな地域でもあり、魔よけの獅子として巨大な獅子殿をご本殿ともに新しく造営されました。

高さ12メートル、幅11メートル、奥行き10メートルの巨大な獅子の口の中には、ご祭神の素盞嗚尊の荒魂を祀り、その口の中は舞台の役目も果たす。何より驚かされるのは獅子殿の目はライトで、鼻がスピーカーであること。正面に立って見上げると圧倒される迫力で、確かに邪気が吹っ飛んでいきそうな強さを感じます。


万民の苦難を飲み込むとされる大きな口の中にある舞台では、獅子舞や演武など各種芸能が奉納され、餅撒き・豆撒きなどの神賑行事も行われます。

例えば、年頭恒例の特殊神事の「綱引神事」は1月の第3日曜日。素盞嗚尊が八つの頭と八つの尾がある大蛇を退治した説話に由来し八頭八尾の八岐大蛇形の綱をつくります。

縄の長さ約30m、太さ45cm、重さ約300kgの巨大な綱を、境内で綱引きし、その後担いで「難波の綱引き、ヨーイヨイ」と太鼓に合わせて掛け声をかけながら神社の近隣を巡行する。この神事は2001年に大阪市の無形民俗文化財に指定されています。


獅子殿の横に堂々と建つの難波八阪神社のご本殿。ご祭神は素盞嗚尊・奇稲田姫命・八柱御子命です。そしてご神徳は疫病退散・商売繁盛・縁結び・農耕殖産などご利益あり、ここはまさに大阪のパワースポットそのもの。

個性的なおみくじで運試し!

また本殿の脇には色々なタイプのおみくじがあるのも面白い。例えば「鯉みくじ」は恋とかけ、「鯛みくじ」はめでたいの鯛。他にも末広がりの「扇子おみくじ」や「だるまおみくじ」もあります。ここは楽しく、今の自分を占ってみるのも良いですね。

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